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院長コラム

D.カーネギー 「人を動かす」

D.カーネギーの「人を動かす」は1936年に刊行された名著で、人間関係をうまく築く上でこの上ない示唆を与えてくれます。

特に人の上に立って、部下をうまく使っていくという立場の方々に関して言えば、必読の一冊と言えると思います。

古くは創元社から訳本が出ていましたが、比較的最近になって新潮社からも訳本が出ていますが、内容がかなり濃く、多い為、一冊を通読するのは少し骨の折れるものでした。

今回、ディスカヴァー・トゥエンティワンより「超訳 カーネギー 人を動かす」という一冊が出版されました。

この本では「人を動かす」のエッセンスを、1ページ1格言の形式で簡潔にまとめてありますので、とても読みやすく、学びやすくなっています。

まとめてしまっていて、原著に比べると淡泊になっていますので、深みが無いように感じる方もいるかも知れませんが、原著を読む前に読んでおくと理解が深まる様に思います。



中国の古い書籍「韓非子」にも通じる事ですが、

「人は誰でも自分の事にしか興味がない」

これに尽きると思います。

自分が褒められる。
自分が高く評価される
自分を良く言われる

事を誰もが望んでおり、

自分が貶される
自分が叱られる
自分が見下される
自分が低く評価される
自分を悪く言われる

事など誰も望んでいないという事だと思います。

他人とよい関係を作ろうと思えば、相手のプライドを決して傷つけてはいけないという事をD.カーネギーは「人を動かす」の中で言っているように思います。

「それは何の利益にもならない」と言っています。

言葉にすると簡単ですが、日常生活や職場などで本当にそれを実践するのは、かなり難しいです。


人は無意識に自分のプライドを守る為に、相手を否定して上に立とうとするからです。

言おうとしている一言を飲み込む努力をしなければ、よい人間関係を作ることはできない様に思います。

特に、人の上に立つ人や、セールスマンなど、部下や顧客などと良好な人間関係を構築しなくてはいけない立場の人は肝に銘じなくてはいけないのではないでしょうか。

与うることの取ること為(た)るを知るは、政(まつりごと)の宝なり

史記の「管氏」牧民篇に書かれた管仲の言葉です。
管仲は、斉の桓公に仕えた名宰相で、管仲なしでは桓公は覇者にはなれなかったと考えられています。

さて、表題の言葉の意味ですが、 「人に与える事は実は自分が取る事になる、これを知るのが政治の秘訣である。」という意味です。

政治や商売ならず、社会生活において、自分の利益が優先してしまう事は多いと思います。
自分の為にならない事や利益がない事はしたくない、というのは誰でもしたくはないものです。

でも、それは相手も同じですから、まずはこちらから相手に与えてみない事には物事は進んでいかないのも現実ではないかと思います。

この言葉を聞いて私が思い出した本があります。

ジョー・ヴィターレ著のお金持ちの法則「豊かさは、与えたものに比例する」という本です。
内容としては、見返りを期待せずに与える事によって、豊かになる事が出来るといった趣旨です。

ロバート・B・チャルディーニの著書「影響力の武器」の中に、「返報性の原理」という原理があります。
何かをして貰うと、そのお返しをしなくてはという心理が働くという原理です。

だから、まずは与える事で、そのお返しを期待できる。。。と、ジョ―・ヴィターレの本の意味を取る事も出来ますが、必ずしもそれだけではないと思います。

以前、この本を読んだ後に、5万円を寄付した事がありましたが、その直後に購入したサッカーくじで11万円当たったという経験をした事があります。その他に買った時には当たった経験はありません。

つまり、与えた相手から直接帰ってくる事もあるのですが、別の所から見返りが帰ってくる事もあるのだと思います。

この考えは、医師としてやっていく上で基本的な考え方となっているものです。

患者様に対する時のみではなく、勤務医として働くときにも、常に考えてきました。
患者様により有益な治療は何か。勤務した病院がよりグレードアップする手段は何か。

自分の利益のみを考えた場合、短期的な利益は出ても長期的には継続できないというのが世の常であるというのが私の考えです。

管仲も、「斉を長く繁栄させる為には、まずは民に与えるという事をしていかなくてはいけない」という事を桓公に言いたかったのではないかと思います。


管仲が言った言葉で他に有名な言葉は 「倉廩実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」 があります。この言葉は「衣食足りて礼節を知る」となって知られています。

「もの忘れ外来診療のためのエッセンシャル」受講しました

物忘れ外来診療 タワーホール船堀

6月23-24日にタワーホール船堀で開催された「第2回日本脳神経外科認知症学会学術総会」に参加しました。

主な目的はこの学会で行われる講演である「もの忘れ外来診療のためのエッセンシャル」に参加する事でした。

認知症に関係した症状や鑑別診断、検査、画像診断、認知症の発症原因としては、どんな事が言われているのか、そして、今後どの様な薬の研究がされているのか等々を聴講してきました。

物忘れ外来診療 認知症

やはり、認知症を発症してからの改善というのはなかなか難しく、薬剤の研究も成果が上がっていない様です。
現在はまだ発症していない段階で、将来的に認知症になる可能性を如何に評価して、発症しないように内服などを行うと言った所への薬剤などの研究が行われているというのが現状の様です。

現状でも、高額な検査や侵襲的な検査でのリスク診断というのはある様ですが、将来的には通常の採血で危険性が評価できる様になるのかもしれません。

物忘れ外来診療 認知症 予防

環境因子としてのアルツハイマーの発症リスクとしては

中等教育未修了
中年期聴力低下
中年期高血圧
中年期肥満
(高齢期)喫煙
うつ
活動量の低下
社会的な孤立
糖尿病

といったものがあるそうです。

聴力低下や活動量の低下、社会的な孤立、と言った項目はやはり周囲からの刺激が低下するという意味で共通しており、発症予防には周囲からの刺激が必要であるという事は間違いなさそうです。

「認知症に負けないために」梶川博 森惟明 著

翠清会梶川病院は私が広島に帰ってきた時にお世話になった病院です。

私が働いていた頃は既に梶川博先生は第一戦を退いておられましたので、一緒に働いたという事は無いのですが、そのお人柄をとても尊敬している先生です。

その梶川博先生が書かれた「認知症に負けないために ―知っておきたい、予防と治療法―」の改訂版が出ているのを書店で見つけたので、購入して読んでみました。

認知症に関して隅から隅まで網羅しているので、ちょっと患者様やご家族には読みにくいかなぁ。。。と言うのが正直な印象でした。

患者様やご家族に取っては第3章以降の治療や予防、介護に関するものが役に立つのではないかと思いました。前半に関しては興味のある方は読まれるととても勉強になると思います。

認知症自体を改善させることは難しく、基本的には徐々に進行していく病気です。また、内服には進行を遅らせる効果があるとは言われていますが、内服のみでは不十分で、ご本人様の生活状態によってもその進行は影響される事は間違いありません。

内科などで、認知症の内服を出されている方は多くおられますが、ご本人様やそのご家族への指導を含めてきちんと行われている事はまだまだ少ない様に思われます。

やはり、認知症患者様への治療だけでなく、その介護者の負担を減らすようなサポートが出来るクリニックであらねばと思います。

復讐の春秋 -臥薪嘗胆-

私が最近興味を持っているのは中国の春秋戦国時代の話です。
 
最近ではマンガやアニメで「キングダム」というストーリーが流行っていますが、キングダムの時代は、戦国時代の終わりで、嬴政(のちの始皇帝)が天下統一を達成するストーリーですね。

 周王朝が廃れ、群雄割拠の時代を迎え、多くの国が生まれ、覇権を争い、戦い、滅んで行った中で、戦国時代末に7つの国(燕、斉、趙、魏、韓、楚、秦)が残り、最終的には秦が天下を統一(中国語:イートンティエンシア)した訳です。
 

その中でも春秋時代末に滅んだ国に「呉」と「越」があります。
仲の悪いもの同士が、協力する事を「呉越同舟」と言いますが、その語源となった国です。
 
表題に書いた「復讐の春秋 -臥薪嘗胆-」というのは、その呉と越の戦いを描いたドラマの題名です。
 
越王勾践を陳道明(チェン・ダオミン)が、呉王夫差を胡軍(フー・ジュン)が演じていますが、チェン・ダオミンは他にも「項羽と劉邦 King's War」での劉邦も演じており、名優の一人だと思います。
 
このドラマ内でも呉王夫差に奴隷として扱われて、復讐の為に耐え抜くという演技が素晴らしかったと思います。
 
この呉越の戦いを描いたドラマは幾つかありますが、この「復讐の春秋」がピカイチだと思います。

また、夫差を演じているフー・ジュンも名優で、映画「レッドクリフ」での趙雲役がとても有名です。
 
この時代の呉には「死者に鞭打つ」の語源となった伍子胥や「孫子の兵法」の著者孫武が居た時代であり、中国四大美人である西施も越に居り、関連の物語には事欠かない時代です。
 
全てのストーリーに教訓や感動がありますので、またの機会に書いてみたいと思います。

ホームページ更新を終えて。

以前のホームページは開院の10カ月位前にドメイン(yamasaki-neurosurg-clin.com)を取得し、ホームページ作成ソフトを使って自分で作成したものでした。

元々色々とホームページを作ったりもしていましたし、SEO(Search Engine Optimization)の知識も少し持っていましたので、写真や動画を出来るだけ挿入して可能な限り見てもらえるホームページを作ってきました。

SEOの知識のある方はご存知と思いますが、検索エンジンの最も大手(?)であるグーグルの評価基準の一つが「見ている人に役に立つホームページ」ですので、「見ている人に役に立つホームページ」にしようと試行錯誤をしてきました。

ですが、規制のデザインである事から「役に立つホームページ」を押し出すことが出来ずにいました。

今回、ホームページ作成の話を頂いた時には、クリニックに来て頂いた業者の方には、相当に意地悪な質問をぶつけました。
クリニックというのは限られた地域で知って頂ければ良い訳で、全国どこでも見れるホームページとのギャップは相当大きく、そこを出来るだけ埋める様なホームページを作らないと、漫然とキレイなホームページを作成しても、意味がないからです。

ただ、業者の方にこれまでに作成した歯科医院のホームページを見せて頂いたのですが、それは「見ている人の役に立つホームページ」になっており、私が作りたかったホームページになる可能性を感じさせてくれました。

歯科系のクリニックでは増えてきていると思いますが、医科系のクリニックではまだ珍しいタイプのホームページになっていて、ある意味チャレンジングで、作成してもらうのは勇気が要りましたが、医師目線でないホームページになったと思いますので、多くの方のお役に立てればと考えています。

ちなみに以前のホームページは不要な部分は除いて残してあります。
http://yamasaki-neurosurg-clin.net

ホームページをリニューアルしました。

ホームページをリニューアルしました。
今後とも、やまさき脳神経外科クリニックを宜しくお願い致します。


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