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院長コラム 2018年6月

「もの忘れ外来診療のためのエッセンシャル」受講しました

物忘れ外来診療 タワーホール船堀

6月23-24日にタワーホール船堀で開催された「第2回日本脳神経外科認知症学会学術総会」に参加しました。

主な目的はこの学会で行われる講演である「もの忘れ外来診療のためのエッセンシャル」に参加する事でした。

認知症に関係した症状や鑑別診断、検査、画像診断、認知症の発症原因としては、どんな事が言われているのか、そして、今後どの様な薬の研究がされているのか等々を聴講してきました。

物忘れ外来診療 認知症

やはり、認知症を発症してからの改善というのはなかなか難しく、薬剤の研究も成果が上がっていない様です。
現在はまだ発症していない段階で、将来的に認知症になる可能性を如何に評価して、発症しないように内服などを行うと言った所への薬剤などの研究が行われているというのが現状の様です。

現状でも、高額な検査や侵襲的な検査でのリスク診断というのはある様ですが、将来的には通常の採血で危険性が評価できる様になるのかもしれません。

物忘れ外来診療 認知症 予防

環境因子としてのアルツハイマーの発症リスクとしては

中等教育未修了
中年期聴力低下
中年期高血圧
中年期肥満
(高齢期)喫煙
うつ
活動量の低下
社会的な孤立
糖尿病

といったものがあるそうです。

聴力低下や活動量の低下、社会的な孤立、と言った項目はやはり周囲からの刺激が低下するという意味で共通しており、発症予防には周囲からの刺激が必要であるという事は間違いなさそうです。

「認知症に負けないために」梶川博 森惟明 著

翠清会梶川病院は私が広島に帰ってきた時にお世話になった病院です。

私が働いていた頃は既に梶川博先生は第一戦を退いておられましたので、一緒に働いたという事は無いのですが、そのお人柄をとても尊敬している先生です。

その梶川博先生が書かれた「認知症に負けないために ―知っておきたい、予防と治療法―」の改訂版が出ているのを書店で見つけたので、購入して読んでみました。

認知症に関して隅から隅まで網羅しているので、ちょっと患者様やご家族には読みにくいかなぁ。。。と言うのが正直な印象でした。

患者様やご家族に取っては第3章以降の治療や予防、介護に関するものが役に立つのではないかと思いました。前半に関しては興味のある方は読まれるととても勉強になると思います。

認知症自体を改善させることは難しく、基本的には徐々に進行していく病気です。また、内服には進行を遅らせる効果があるとは言われていますが、内服のみでは不十分で、ご本人様の生活状態によってもその進行は影響される事は間違いありません。

内科などで、認知症の内服を出されている方は多くおられますが、ご本人様やそのご家族への指導を含めてきちんと行われている事はまだまだ少ない様に思われます。

やはり、認知症患者様への治療だけでなく、その介護者の負担を減らすようなサポートが出来るクリニックであらねばと思います。

復讐の春秋 -臥薪嘗胆-

私が最近興味を持っているのは中国の春秋戦国時代の話です。
 
最近ではマンガやアニメで「キングダム」というストーリーが流行っていますが、キングダムの時代は、戦国時代の終わりで、嬴政(のちの始皇帝)が天下統一を達成するストーリーですね。

 周王朝が廃れ、群雄割拠の時代を迎え、多くの国が生まれ、覇権を争い、戦い、滅んで行った中で、戦国時代末に7つの国(燕、斉、趙、魏、韓、楚、秦)が残り、最終的には秦が天下を統一(中国語:イートンティエンシア)した訳です。
 

その中でも春秋時代末に滅んだ国に「呉」と「越」があります。
仲の悪いもの同士が、協力する事を「呉越同舟」と言いますが、その語源となった国です。
 
表題に書いた「復讐の春秋 -臥薪嘗胆-」というのは、その呉と越の戦いを描いたドラマの題名です。
 
越王勾践を陳道明(チェン・ダオミン)が、呉王夫差を胡軍(フー・ジュン)が演じていますが、チェン・ダオミンは他にも「項羽と劉邦 King's War」での劉邦も演じており、名優の一人だと思います。
 
このドラマ内でも呉王夫差に奴隷として扱われて、復讐の為に耐え抜くという演技が素晴らしかったと思います。
 
この呉越の戦いを描いたドラマは幾つかありますが、この「復讐の春秋」がピカイチだと思います。

また、夫差を演じているフー・ジュンも名優で、映画「レッドクリフ」での趙雲役がとても有名です。
 
この時代の呉には「死者に鞭打つ」の語源となった伍子胥や「孫子の兵法」の著者孫武が居た時代であり、中国四大美人である西施も越に居り、関連の物語には事欠かない時代です。
 
全てのストーリーに教訓や感動がありますので、またの機会に書いてみたいと思います。

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